補償内容をチェック!地震保険と火災保険の関係とは

公開日:2022/07/15  最終更新日:2023/02/28

近年、地震や台風、水害といった災害が多いため、住まいの火災保険や地震保険について見直しを考える人も多いのではないでしょうか。しかしながら、火災保険や地震保険の補償内容について、細かく理解できていないという人は少なくありません。今回は地震保険と火災保険の補償内容をチェックしながら、両者の関係性について解説します。

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火災保険加入者は地震保険に入る必要はない?

火災保険に加入していれば、地震保険に入る必要はないのでしょうか。地震保険加入の必要性について、以下のポイントから考察します。

■地震による損害への補償は地震保険のみ

地震による建物や家財の損害は、火災保険では保証対象外です。地震は季節に関連した災害ではないため、どこに住んでいても起こる可能性がありながら、大きな地震になると甚大な被害をもたらします。

民間の保険会社では予測不能の災害に対して、火災保険のみで広範囲にカバーすることはリスクが高いため、地震保険は単体で用意しているのです。これまでも震災は各地で起きており、大きな地震の被害に備えて地震保険に加入する必要性は高いといえるでしょう。

■国の支援では足りない

震災など自然災害があった場合は国からの支援が得られますが、生活に大きく影響を及ぼす損害には公的支援だけでは足りません。被災者生活再建支援制度といった公的支援制度がありますが、各条件を満たしても最大で300万円の支援です。

そのほかの義援金を足しても建物の建て直しや再購入には公的支援では不足してしまうため、地震保険に入っておくとよいでしょう。

■地震保険はどのような人が必要?

震災の多い日本では地震保険に加入することが増加傾向にあります。加入しておくべき人として、まず挙げられるのが住宅ローンの残債が多い人です。地震で住宅が倒壊しても住宅ローンは残るため、新しい住居費と残った住宅ローンの二重返済となってしまいます。

住宅ローンの残債が多い場合は地震保険に加入することで、万が一の被害に備えられるでしょう。経済的に余裕がない人や身寄りがいない人など、新たな住居を確保するのが難しい人も地震保険に加入しておいたほうがよいといえます。

火災保険と地震保険では補償対象が異なる

次に火災保険と地震保険の補償内容について、どのような違いがあるのか確認してみましょう。

■火災保険の補償内容

保険会社によって補償内容は異なりますが、おもな火災保険の損害対象としては火災、落雷、風災、雹災など、火災のみならず多くの災害が対象となっております。

補償対象となるのは建物と家財になりますが、建物は敷地内にある門や塀、車庫や物置といった付随物も対象です。また火災保険によっては空き巣被害も補償対象としている商品もあるため、幅広い補償内容とすることが可能でしょう。

■地震保険の補償内容

地震保険は地震や噴火、地震もしくは噴火を起因とした津波によって発生した火災や損害に対して補償できます。地震保険は損害を「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4つに区別。

そもそも地震保険は火災保険に付帯する、オプション型の保険となります。火災保険で補償できない地震や噴火による損害を地震保険の加入でカバーするという役割があるのです。しかしながら、昨今は地震に対するリスクに備えたいというニーズがあるため、単体で加入できる地震保険も増えつつあります。

火災保険・地震保険の申請の方法と注意点

もし実際に災害の被害にあった際に火災保険や地震保険に加入している人は、どうやって申請すればよいのでしょうか。申請における注意点と併せて解説します。

■申請方法について

簡単に火災保険の申請方法について説明すると、損害が発生したら加入している保険会社へ報告します。修理業者に見積依頼をするなどして損害額を算出し、損害額が確定したら保険金請求書を作成し、そのほか必要書類と併せて保険会社へ提出するのです。

損害の度合いによって損害鑑定人による現地確認が行われる場合があります。保険会社が損害額の確認を完了次第、振込みとなるのが基本的な流れです。地震保険もほとんど同じ申請方法ですが、自分で見積もりを行うのではなく、損害鑑定人が派遣されて損害額を決めていきます。

■火災・地震保険申請の注意点

医療保険であれば医療費の明細書を提示するだけでよいのですが、火災保険と地震保険は契約者自身で請求可否を判断して申請しなければなりません。火災保険の申請では損害の修理費用を自分で見積らなければなりませんが、建物に関する専門的な知識がない限り難しいでしょう。

また、保険会社から派遣される損害鑑定人の調査によって損害額を確定しますが、初心者にとっては損害基準がわかりづらいため、確定した損害額の良し悪しが判断できないことも注意が必要です。火災保険と地震保険申請を契約者ひとりで進めるにはハードルが高いですが、申請をサポートしてくれる業者があります。

申請サポートの業者に任せれば、損害箇所の調査や書類作成から保険会社への対応までサポート。火災保険や地震保険の損害額は大きな金額となる事が多いので、サポートしてくれる第三者がいると安心です。

 

ここまで、地震保険と火災保険の関係性について、補償内容などの観点から解説しました。地震保険はあくまで火災保険の付帯型であることが主流です。火災保険では補償できない地震や噴火による損害を補償できるのが地震保険。地震保険に加入しないリスクは高いので、できる限り加入することをおすすめします。

また、火災保険と地震保険の申請方法と注意点についても解説しました。損害額の判断が難しいことなどから申請を契約者ひとりで行うにはハードルが高いため、第三者の申請サポート業者にお任せすることをおすすめします。

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