火災保険の損害調査にドローンを利用するメリット・デメリット

公開日:2022/05/30  最終更新日:2023/02/28

火災保険

最先端技術であるドローン。ドローンの活躍する場は着実に増えつつあり、火災保険の損害調査にも利用されるようになりました。損害調査には、さまざまなリスクが伴います。しかし、ドローンを利用すれば、落下や怪我のリスクを抑えて正確な調査が可能です。火災保険の損害調査でドローンを利用する際に、知っておきたいポイントを解説します。

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火災保険の損害調査とは?

そもそも火災保険は、火災・落雷・風災・雪災・水災・盗難によって、建物や家財に損失が生じた場合に補償される保険です。ただし、地震の被害は適用されません。火災保険は、保険の種類によって補償範囲が異なるだけでなく、保険をかけた対象のみが補償されます。したがって、損害箇所や損害状況を把握し、補償として支払われる見舞金額が適性であるか確認する必要があるのです。このとき行われる調査を損害調査といいます。

ドローンは、主に屋根・屋上・壁面の損傷を確認する際に用いられるようです。高所作業は落下や怪我のリスクが高まるだけでなく、災害による損傷・老朽化によって思わぬ二次被害が生じる恐れがあります。それらのリスクを避けるためにも、ドローンの利用は今後、さらに普及していくのではないかと考えられています。

火災保険申請サポート会社に依頼した時の損害調査の流れ

原則的に、災害保険の補償を受けるには被保険者が申請する必要があります。同じように、火災保険申請サポート会社に依頼する際は、自身で調査依頼をしなければいけません。予約必須であるケースが多いため、できるだけ早い調査依頼を行いましょう。

調査依頼と予約を行う

まずは調査依頼を行います。この際、被害状況や被害箇所を話すのがおすすめです。調査依頼当日、あらためて被害状況や被害箇所を説明しましょう。調査員へ積極的に被害状況を説明することで、火災保険に提出する調査報告書の内容が、より詳細なものとなります。

詳細な調査報告書を提出すれば、火災保険の見舞金申請の認定率アップが期待できるでしょう。ただし、依頼前に調査費の負担は火災保険会社になるかどうかも、きちんと確認しておくことをおすすめします。

契約内容や調査内容の確認を行う

調査当日、調査員により契約内容や調査内容の説明が行われます。調査内容や費用面に問題がなければ、現地調査がスタートです。不明な点はすべて解消してから、現地調査を開始してもらいましょう。

調査

事前に確認された契約内容や調査内容にしたがって、損害調査が行われます。損害調査は目視・機材・ドローンなど、適切な方法で調査が進められていきます。損傷箇所や程度は写真によって記録され、調査報告書のデータのひとつになります。

もし、確認できている損傷箇所以外に、調査をしてほしい箇所や気になる箇所があれば、調査員に伝えましょう。積極的に希望を伝えることで、調査の見落とし防止が期待できます。

調査報告と火災保険会社へ提出

契約した損害調査が完了すれば、調査員により報告が行われます。大体の損害状況は当日確認可能です。ただし、撮影した写真や損傷箇所の詳細は調査報告書として、後日郵送などの手段で正式に報告されます。正式な調査報告書で、損傷箇所や損傷程度が明確化されて、見舞金の妥当性が判断されるといえるでしょう。

そのあと、保険会社から審査を受け、合格すれば見舞金が入金されます。

火災保険の損害調査にドローンを利用するメリット・デメリット

ドローンによる損害調査は、メリットがある一方で、ドローンが使用できない物件があるなどのデメリットがあります。メリットとデメリットを把握し、適切なタイミングで最先端技術のドローンを用いた損害調査を依頼しましょう。

損害調査にドローンを利用するメリット

ドローンを利用すると、建物全体を上空から撮影することが可能です。被害・損傷の範囲が大きい場合、全体写真は損害規模をより正確に把握できます。また、ドローンに搭載されているカメラは高性能です。HD1,280×720)フルHD1,920×1,0804K3,840×2,160)の解像度を誇るカメラが搭載されていることが、一般的であるため、クリアな写真が期待できるでしょう。さらに、建物の構造上、人が立ち入れない場所や足場が組み立てられない箇所での撮影にも適しています。

損害調査にドローンを利用するデメリット

損害調査にドローンを用いるには、法規制・申請・操作技術・天候・ドローン撮影に必要な一定距離など、クリアすべき条件が多いです。さらに、操作ミスによる墜落といったリスクもゼロではありません。

墜落や損害箇所のチェックには、ドローンの操作技術が大きく影響すると考えられます。操作技術の高さを簡単に判断・把握ができないことが、ドローンを用いる際の最大のデメリット・注意点といえるでしょう。

 

火災保険は、火災や風水災などの自然災害・盗難などで、建物や住宅に生じた損害を補償する保険です。保険金・見舞金が支払われるには、火災保険会社が損害状況を確認する必要があります。屋根や壁など、人が確認するには難しい箇所の被害を確認してもらう場合、ドローンによる損害調査を希望する人も増えてきています。最先端技術のドローンを用いた損害調査でのメリット・デメリットを把握し、被害に見合った保険金を受け取りましょう。

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